明治大学
           
大学院理工学研究科 新領域創造専攻

 ディジタルコンテンツ研究1、2、3 (倉石信乃、宮下芳明、管啓次郎)

  修士論文の執筆あるいは修士卒業制作の指導。論文はディジタルコンテンツ学に関わるもの、作品はディジタルメディアを使用した幅広いコンテンツにまたがるものとする。個々の学生の志向性に最大限に配慮する。

 ウェブデザイン (宮下芳明)

  ウェブデザインのために必要な基本的知識・技術を習得し,実際の作品例の批判的検討を通じて批評力を養います。一般的なHTML+CSSのウェブサイトにおけるデザイン技法について,Adobe PhotoshopやDreamweaver等のソフトを用いて学習します。また,Adobe Flashを用いて動的なウェブサイトおよびベクターアニメーションコンテンツを制作する演習をおこないます。各個人が効果的にデザインされたウェブサイトを持てるようになることを最終目標とします。この分野での経験のない者にも配慮しながら進行しますが,作品制作段階では各自相応の作業時間を確保することが望まれます。  なお,時間内に技能を確実に身につけさせることを目的とし,以下のような演習形態をとります。まず,授業前半では,その回で必要な知識と技法について講義を行います。後半では,その知識をもとに課題に沿った制作演習を行い,最後に品評を実施します。

 アート造形学 (倉石信乃)

  現代芸術の基礎理論。この授業では、現代の美術における造形的な基礎の一つを形成するといってよい、「抽象絵画」の成立と展開をたどる。1910年代前半に相次いで登場した先駆的な抽象画家(カンディンスキー、モンドリアン、マレーヴィチ)の作例や、戦後の抽象表現主義からミニマルアート、コンセプチュアルアートへ至る代表的な作例を数多く分析することで、アートのフィールドを造形と非造形、意味と無意味、対象と無対象、作為と無作為など、両価値的な力が戯れ拮抗する場としてとらえ直す。

 デザインアート史 (近藤一弥)

  現役デザイナーによるデザインの歴史。ディジタルコンテンツ分野におけるデザイン実作を視野に入れて、今日必要とされる知識と技術を、モダンデザインの歴史から考える。また、美術・音楽・文学など異なる分野間の多様な連携から生まれるデザインの思考や哲学を、講師が最近手がけたデザイン制作の実際例に即して紹介する。さらに、「ディジタルの時代」にますます必要となってきている、「手仕事性」あるいは「身体性」を踏まえたデザイン制作の重要性を、ワークショップ形式の授業により体得してもらう。

 メディア図書館論 (浜口稔)

  ディジタル技術の進展による「図書館」の変貌を論じる。百科学の伝統と印刷術の結合に基礎を置く知識の収蔵庫としての図書館は、文字と組版に物理的に拘束されてきた。しかしIT時代の図書館は、メディアの変貌に合わせて、新たな情報の保管・検索・発見の仕掛けを探る必要がある。十六世紀以後の西欧思想史の検討(コメニウスの大教授学、ウィルキンズの哲学言語、ライプニッツの理想の図書館)からはじめて、ディジタルメディアにおける結合術、ウェブと検索エンジン、サイバーメディア図書館の未来像を展望する。

 映像文化特論 (管啓次郎)

  映画学・映画批評・物語分析・文化研究への導入を兼ねた現代映画論。ディジタルメディアの急激な進展を経ても、映像・音楽・物語を同時に提示する映画が、中心的な総合複製芸術であることは変わらない。ここでは二十世紀後半以後の世界映画史の展開を念頭におきながら、特に文化衝突や異文化交渉を主題としてもつ現代映画作品(一般公開作品から実験的個人映画まで)の詳細な分析を通じて、映画をその語りの技法に関しても、表象内容に関しても、きちんとした分析的な言葉で語れるよう訓練することをめざす。

 アートコンテンツ特論1 (陣野俊史)

  ディジタルメディアの時代の音楽文化論。音楽を聴く環境は二極化しつつある。一方に、ディジタル化された音楽配信がある。PCに取り込んだ音源を携帯型のHD再生機に転送し、歩きながら音楽を聴くとき、従来音楽を包んでいたジャケットのアート・ワークやモノとしての存在感は希薄になる。他方で、大規模な野外のライヴやダンスだけを目的とした集まりが人気を博し、音楽の身体的な聴取が突出する。耳と身体が切断されたような音楽の聴き方を歴史的・社会的に考察し、現代における音楽の受容・制作・流通を考える。

 アートコンテンツ特論2 (北島敬三)

  ディジタルメディアの時代にあって、写真表現の「リアリティ」とは何か。この授業では、現役の写真家が、おびただしい数の現代写真を参照しつつ、写真とは何か、何を写しているのか、見る者は何を受け止めるのかを、根源的に論じる。当然、ディジタル技術の急速な普及が写真をどう変えたか(変えなかったか)も話題となり、自己の作品制作に関わってくるディジタル技術の具体的解説も行なわれる。写真技術・写真史・哲学・社会学・実践論までを含めた、現場の思考を体得できる授業をめざしてゆく。

 アーカイヴコンテンツ特論 (倉石信乃)

  この授業では、実物を収集・保存・展示する施設である美術館・博物館と、複製イメージをストックしこれを公開するインターネット上のホームページなど仮想現実的な施設、双方の成立過程を比較しながら、それぞれに現代的な意味をさぐる。さらに、「アーカイヴ」それ自体、アーカイヴの具体的なコンテンツとなる「ドキュメント」、ドキュメントの分類および提示の局面で重要な役割を果たす「複製技術」、これら三者の概念と相互連関を、主に視覚芸術の歴史とともに検証する。

 コンテンツ批評特論 (管啓次郎)

「ディジタルコンテンツ」という言葉がディジタルメディアによって流通する内容のすべてをさす以上、それは種々の映像・グラフィック・音楽・文字テクストといったきわめて幅広いジャンルにわたる。コンテンツ批評とは、こうした内容の美学的・哲学的・歴史的・社会的意味を見定め、「作品」としてのコンテンツの水準を判断し、既成の作品を「超えた」ものを作る可能性を視野に入れて、コンテンツの「受け手/作り手」としての判断を整然と語ることだ。個々の関心にしたがった批評文執筆を中心に進める。

 ディジタルコンテンツ制作概論 (宮下芳明)

  時系列に沿ったコンテンツの編集技術およびインタラクティビティをもったコンテンツの制作技術を学習します。グラフィックデザイン,サウンドデザイン,アルゴリズム作曲,アニメーション制作,映像編集,携帯電話コンテンツ制作,物理シミュレーションコンテンツ制作と各回ごとに多様なコンテンツの制作を演習形式で学びます。初期の着想が発信可能な作品へと仕上げられてゆくまでのプロセスを知り,必要な作業の全体を展望できる基礎力をつけることを目標とします。  なお,時間内に技能を確実に身につけさせることを目的とし,以下のような演習形態をとります。まず,授業前半では,その回で必要な知識と技法について講義を行います。後半では,その知識をもとに課題に沿った制作演習を行い,最後に品評を実施します。  履修に際しては,前期に開講している授業「ウェブデザイン」もしくは「ウェブサイト構築演習」を履修していることが望ましいです。

 3DCG演習

  どんな分野のディジタルコンテンツでも、3DCGは日常的に用いられている。必須の基礎知識だと言って過言ではない。ここではパソコン用3DCGソフトウェアを用いた演習を通して、3DCGのモデリングから、アニメーション、レンダリングまでの一連の流れを理解し、必要な技術を身につけ、自分の構想を目に見えるかたちに仕上げてゆくことを実際に体験する。最終的には参加者全員がそれぞれ短い3DCGアニメーション作品を制作し、授業最終回ではその上映・合評会を行う。

 ウェブサイト構築演習

  ディジタルコンテンツの社会的流通において、ウェブサイトが介在しないことはもはやないと言っていい。内容のあるサイトを効果的に提示できるようにすることは、基礎ディジタル技術のひとつだ。ここではウェブサーバー構築・運用のための基礎的な技術と知識を学ぶ。また、CGIを用いてサーバー上で簡単なユーザプログラムを動かすプログラミング演習を行う。必要な技術を身につけることが最大の目的だが、同時に数多くの実例を検討することで、内容や外見についての感覚を養うこともめざす。

 ウェブプログラミング演習2 (宮下芳明)

  ウェブ技術における双方向性の進展はめざましく,情報流通の新しい次元を作り出しています。ここではAdobe FlashのActionScript3.0を用いた演習を通して,インタラクティブなウェブプログラムを作成するための技術を学びます。  本講義は「ウェブプログラミング演習1」の履修をした修士2年生を対象として行うものです(単位取得の有無は問いません)。修士1年生はウェブプログラミング演習1を履修するのが望ましいです。また,履修に際しては,「ウェブデザイン」もしくは「ウェブサイト構築演習」を履修していることが望ましいです。

駿河台キャンパス 〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1(代)03-3296-4545
和泉キャンパス 〒168-8555 東京都杉並区永福1-9-1(代)03-5300-1121
生田キャンパス 〒214-8571 神奈川県川崎市多摩区東三田1-1-1(代)TEL 044-934-7171